ラグランジュポイント [art!ART!art!]
『芳年妖怪百景』をいつも見るたび、インクの臭いがきつくて
気分を悪くするのだが、見てしまう。。。
「和漢百物語 大宅太郎光圀」の後ろにいる髑髏たちが
山口晃の「十字軍」(1993年)に描かれている髑髏たちのように見えてきました。
う~んやっぱ芳年好きだから山口晃か?
でも、山口晃といえば鳥瞰図とかなんだかこまごましたメカ的な”絵”を思い出すのに
芳年好きとしては、違うんじゃないのっと思ったんだけど
あっ!と普通に気づいたことがあった。
腕が機械であったりすでに顔が骸骨であったりすることによって
生臭さが消去されてしまっているだけで
おどろおどろしさは似ているのではないだろうか?
「九相圖」の中に馬バイクが犬に引きずられる場面がある。
それは、馬だったらなんてカワイそうにと思うけど
馬がバイク!そこが血なまぐささをうちけしているように思うのだ。
芳年の「美勇水滸伝 里見二郎太郎義成」で犬(もしや猫)が
人の頭を銜えているのに近いんじゃないだろうか。(まっ芳年は人だけど・・・)
ラグランジュポイントっていうのは、2006年に制作された
山口晃の作品である。
http://aida-yamaguchi.iza.ne.jp/blog/にのっていたのをいまさらながら見てしまい、
しかーもラグランジュポイント中京大学でもやっていたとは・・・・
そのころ、まったく興味なかったもので。。。
お母さんが書いた批評とそれに対しコメントした文章がバカウケ!
あたしゃほんとにこういう人が好きなんだろうなぁと思う。
決して浮世離れしているんじゃなく
周りを現実の目でしっかり見ている。
でも30後半だけど「コビトさんでてきてくれないかなぁ」発言とかしちゃうところが
なんともいえない!
浮世絵師である芳年もちゃんと周りを見ていないと商売にならない人ですから
そういう点も共通点としてあげておきましょう。
それに芳年も冗談好きですから。
1月21日から3月2日まで千葉市美術館で開催される
「芳年・芳幾の錦絵新聞~」展に出てくれないかなぁ
なんで思ったりもしますが・・・まぁまぁワタスが共通点を挙げても
これは凡人の発言ですからなんともなりません。
やはりこの世は文人で動いているのです。
(最後辛口ねぇ~)
ちなみに芳年が先に名前が上がっていますが、
芳幾って兄弟子だったりするのよねん。
ちなみに河鍋暁斎も歌川国芳門下生だったのよ。
暁斎は、親に辞めさせられちゃうんだけど・・・。
その後、芳年が国芳門下生としてやってくるのでした。
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